日本ボツリヌス治療学会

大会長挨拶

正門 由久   この度、第4回日本ボツリヌス治療学会学術大会を2017年(平成29年)9月29日(金)9月30日(土)の2日間、東京コンベンションホールにおきまして開催することとなりました。

 ボツリヌス治療は、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、上肢・下肢痙縮、 2 歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足、重度の原発性腋窩多汗症、斜視などに効能・効果が認められておりますが、今後片頭痛、過活動膀胱、難治性疼痛などへの治療にも応用されることが期待されています。つまり、今までは治療困難であった患者さんの症状を切れ味よく改善させることができる分野に成長してきました。

 日本ボツリヌス治療学会(Japanese Society of Botulinum Toxin Therapy)は「神経・筋疾患に関するボツリヌス療法研究会」に「日本脳性麻痺ボツリヌス研究会」が発展的解消後に参加し、ボツリヌス療法およびその対象病態に関する基礎知識および臨床能力の向上に、神経内科、眼科、脳神経外科、リハビリテーション科、整形外科、耳鼻咽喉科、小児科、基礎医学など多くの科が参加する学際領域の学会です。診療科・研究分野の垣根を取り除き、また医師ばかりでなく、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士などの関連職種の方々もご参加いただき、職種によらず、議論ができる学会です。

 テーマを『ボツリヌスによる治療革命 —現状と未来-』とし、各領域から「現在と今後の治療の方向性など」、「ボツリヌスの未来—新たな病態への未来」についてシンポジウムなどでご発表していただけるように考えております。また治療開始をと考えている先生方に「各種治療の勧め」を、その実際を「ハンズオンセミナー」で学ぶ企画をしております。
 多職種での討論の一環として、CORABOSS(市中在住脳卒中者への装具ボツリヌス併用運動療法研究会)との合同シンポジウムを企画させていただく予定でございます。また、さまざまな職種の先生方にも日頃の成果・疑問などを議論していただける場にできるように一般演題において、ご発表していただけるようにと考えております。

 より多くの領域の先生方にご議論いただき、情報交換し、実りある有意義な学術大会とできるよう、皆様のご参加を心からお願い申し上げます。


2016年10月吉日


第4回日本ボツリヌス治療学会学術大会
会長  正門 由久
東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学